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MEGURU FLUTE ACADEMY
人生最高の演奏をして、1位になれなかった日
前回は、今にも死にそうなメンタルで 本選を吹いた話をしました。 そして、 予想外の本選で1位通過。 全国大会を決めてしまいました。 ところが全国大会の課題曲の楽譜すら まだ買っていない状態でした。 なんでこんなに毎回 準備不足なんでしょうか笑 全国大会の課題曲は シュターミッツ作曲 「フルート協奏曲 ト長調 作品29 1楽章」 大急ぎで楽譜を買いに行き 譜読みをしました。 本選と打って変わって 古典派でした。 初めて 「この曲、楽しい!」 と思いました。 明るいト長調。 古典の分かりやすさ。 テクニックが 強化されていた私には 「古典派を 楽譜通り正確に吹く 」という 簡単そうで難しい部分が 人より向いていたのだと思います。 K先生は 音楽教室のレッスン時間だけじゃ とても足りない、と 私の実家近くで仕事をした帰りに 家に寄ってくださって 3時間。 時には、 K先生のご自宅まで 朝から行って夕方までレッスンでした。 「なんか本選の時と全然違うじ

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12月5日読了時間: 5分
今にも死にそうなメンタルで吹いた、4分間
前回は、 口から心臓が出そうだった 予選当日の話をしましたね。 本選の課題曲は、 ノブロ作曲「メロディー」。 「フルート名曲31選」という、 フルート吹きなら1冊は持っている あの小品集の中の曲です。 ピアノ伴奏付きの、 オシャレなフランス音楽。 エチュードばかりやっていた私は、 曲を吹くこともほぼないまま ここまで来てしまいました。 全てがうまくいきませんでした。 フランスの作曲家で、 和声が繊細で切ない曲。 でも当時の私には、 この曲の 「切なさ」「哀愁」 「一瞬キラッと和声が変わって、また暗く沈む感じ」 が 全く理解できませんでした😭。 CDを買って聞いてみました。 ・・・ なんのインスピレーションも 沸きませんでした汗。 K先生には相変わらず 表現のなさを怒られながら、 楽譜が真っ黒になるまで 言われたことを書き続ける日々。 本選まで1ヶ月。 相変わらず、 ビブラートを気

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12月5日読了時間: 4分
口から心臓が出そうだった、初めてのコンクール
「このフレーズは どんな気持ち?」 K先生が私に尋ねます。 「…………」 私は答えられませんでした。 中学2年生になった私は 相変わらず無口で 無表情でした。 「音楽表現」を言葉にするのが とても苦手でした。 「わかりません」 すら言えませんでした。 私は人生で初めて 「全日本学生音楽コンクール」に 挑戦することになりました。 このコンクールが音楽家の卵達の登竜門であり とても権威がある コンクールだとも知らずに。 予選の課題曲は 無伴奏のエチュード2曲。 おそらく 音楽表現を見る曲が1曲 テクニックが必要な曲が1曲 だったと思います。 K先生のレッスンは、 いつも以上に 「音楽表現」に 厳しくなりました。 「ここは明るいけど、 こっちは暗い感じするよね?」 「このフレーズの後は どういう気持ちになる?」 先生は無口で無表情の私から なんとか考えを引き出そうとしてくれていました。 今振り返ると、そう思います。 でも当時の私は 「

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12月5日読了時間: 4分
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